ヒトの身体に重要な役割を持つ糖鎖
人の身体を健康に維持するための大切な源DNAの解析がなされたのは、人類の歴史の中でもごく最近のことです。
二番目に大切な生命鎖はタンパク質です。
そして三番目に大事なものが糖鎖と言われるほどに、重要な役割を担っています。
糖質というと現代人には耳馴染みのあるものですが、糖鎖というと少し馴染みが薄く、単糖と単糖のつながりを意味します。
その役割は細胞間のアンテナ、細胞と細胞の間の情報交換です。
ウィルスの侵入を知ったり、毒素を感知して免疫細胞に通知したり、抗体から情報を受け取ったり、ホルモンから指令を受けたりするものです。
言ってみれば、情報を瞬時に目的の細胞に伝えるいわばIDカードのようなものでしょうか。
同じ単糖のつながりからできているものをホモポリマーと言います。
それに対して複種類の単糖からできているものはヘテロポリマーと言います。
発生,分化、生殖など広い分野で命に深く関わっています。
同じ単糖ばかりでは充分な働きをすることができません。
ヘテロポリマーであれば、体内で少し加工するだけでよいので、正常な結合の最短距離にあるといえます。
ヘテロポリマーを基本ユニットとして、活躍させていくと健康維持に大きな力となるでしょう。
ヒトの糖鎖は8種類の単糖からできています。
そのうちグルコースとガラクトースという糖は普段の食事から採ることができますが、残りの6種類はなかなか食事からとることがむつかしいものなのです。
以上のことを踏まえた上で、ヘテロポリマーの研究が日々進んでいます。